「ニコチンってヤバいの?」
ええ、ヤバいですよ。猛毒ですからね。
厚生労働省のホームページには、ニコチンはアルカロイド(植物塩基)の一種で、神経毒性の強い猛毒、化学物質としては毒物に指定されている物質であるとしっかり書かれています。
また、ニコチンには強い依存性があることや、それが薬物依存であるということ(なお違法とは言っていない)、そして例えば小さな子供が誤飲したりすれば、中毒によって死に至る危険性もあるということを明記しています。
食べたら死ぬって言うんなら、それはもう毒ですよね。健康食品ではなく。
さらにたとえ大人であっても、ニコチンを多量に直接血液中に送り込まれれば即死してしまう危険性もあるといわれるほど、かなり毒性の強いものです。
ただ、一度の喫煙によるタバコの煙は、致死量に至る量ではないからというだけの話なんですね。
また、興味深いのは、逆にタバコ販売会社のホームページなどを見ていると、ニコチンはあくまでも植物が生成する自然由来の天然物質であるという点や、さらにはニコチンそのものには発がん性があるなどの研究結果は無いというようなことが大きく書かれています。
たしかに前述した厚労省のホームページにも、ニコチンそのものには発がん性は認められていないということが書かれていますが、ただしニコチンが分解、代謝される際に生み出されるニトロソアミン類などの物質には発がん性があることが知られているとありますね。
そうなると結局ニコチンは、
ヤバいのかい!ヤバくないのかい!どっちなんだい!!
という話にもなるんですが、ここが今回のポイントです。
僕はここでそういったどっちともつかない、というかどっちとも言える議論がしたいのではなく、あなたが禁煙をするならば、もうニコチンは完全に毒だと認識しておきましょうという話。
ニコチンを甘く見てはいけません。そしてその毒性を過小評価してはいけません。そういった意識の低さが、「まあ、大丈夫かな・・・?」と、延々とタバコを吸い続ける原因となるのでしょうからね。
あらためてニコチンの怖さについて知ることが大事です。
ということで今回は、タバコに含まれるニコチンの害や毒性について書いていますので、一緒に見ていきましょう!
ニコチンの害や毒性を知る
ニコチンの害や毒性について、あらためて以下のようなことを考えてみましょう。
・殺虫剤の成分
・身体への影響
順番に行きますね。
ニコチンの依存性
まずニコチンの害と聞いて一番に思い浮かぶのは、やはりその強い依存性(いぞんせい)ですよね。
喫煙によってニコチンを摂取し続けると、人の体内にはニコチン性アセチルコリン受容体というものが生成されていきます。
これが人の快楽や情緒の安定を司るドーパミンなどの脳内物質の生理的機能を妨げるため、ニコチンが切れるとイライラしたり、不安になってしまうと。
だから延々とニコチンを取り続けなければならなくなるという依存状態が出来上がってしまうわけなんですが、これがニコチンの大きな害の一つであり、タバコが問題視される理由なんですね。
確かにニコチンそのものには発がん性は認められていないとはいえ、そのニコチンを摂取するために吸うタバコには、他にもタールというものが存在します。
このタールがいわゆる発がん性物質の塊なので、結局タバコに依存してしまえば、必然的に発がん性物質を取り続けることになる。その状況を招く原因となる物質が、依存性の強いニコチンということなんですね。
だからこういったことがそもそも、ニコチンに害はあるのかないのかという議論に意見が分かれる理由ともなっているわけです。
しかし禁煙を推奨する僕の意見としては、発がん性のあることが分かっているタールなどを摂取し続けてしまう原因となるニコチンは、その経緯はどうであれ、僕たちに害を与えるものとして認識しておいたほうがいいと考えています。
そのほうがより禁煙の意識が高まりますからね。
ということでニコチンの害として、まずはその依存性の強さが問題ということをあらためて知っておきましょう。
ニコチン依存症について詳しくまとめた記事がありますので、こちらもぜひご参考に。
殺虫剤の成分
これもよく目にする情報ですが、ニコチンは殺虫剤の成分として使われている、あるいは過去に使われてきたというものですね。特にゴキブリ殺虫剤の成分として有名です。
現代ではニコチンに変わる殺虫剤の成分が開発されているようではありますが、過去の歴史においてニコチンが殺虫剤として使われていたのは間違いないようですね。
殺虫剤ですよね。
虫を、殺(さつ)するんですよね?
はい、毒ですね。
しかも手強さで有名なあのGを殺するんですから、それは強力な毒ですよ。
そんな毒を摂取し続けるのはもうやめにしましょう、ということが言いたいのです。
だから僕はあなたに禁煙をすすめています。
身体への影響
ニコチンが招く身体への影響というのはまだありましてね。
それはニコチンは交感神経を刺激するため、末梢血管を収縮させて血流を悪くすることや、その結果として血圧の上昇、脈拍数の増加などによって、主に心臓や血管に負担をかけるということが知られています。
また、これにより血管を老化させることにもなりますので、動脈硬化や脳卒中の危険性を高めるというようなことにも繋がりやすくなるんですね。
どう考えてもこれもよろしいことではないですよね。
だからニコチンの害の一つとして覚えておきましょう。
おわりに
以上がニコチンの害や毒性について、禁煙するならぜひ考えておいてほしいことです。
ニコチンに対して自分がもっと、「これは毒だ」、「害があるものだ」、「危険なものなんだ」という認識が深まれば、おのずと禁煙意識が高まるというもの。
だからこそあなたにもぜひ、あらためてニコチンというものについて考えてもらいたかったというわけです。
僕も以前はタバコを吸いたくてイライラしてくると、「さあ、ニコチン補給ニコチン補給~」などと言って、軽い気持ちでタバコを吸っていましたよ。
今考えると、それ自体がもう完全にヤバいことだと思っています。
軽い気持ちで毒を摂取するもんじゃないです。もっと問題意識を持つべきだったんですね。今はそれがよく分かりますよ。
そして、あなたにも分かってほしい。
そう考えています。以上です。
で、禁煙するのかしないのか、どっちなんだい!?^^ムキッ
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それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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