「タバコ吸う俺かっこいい」
昭和生まれの僕は本気でそのようなことを考えていましたよ。それも長い間ね。
若いときに脳に焼き付いたイメージというものはなかなかに強力なものでしてね、20代から30代に至る頃まで、それこそ疑いもせず、タバコと共に生きてきましたよ。
ただ、今思い返していたんですが、明らかに世間のタバコに対するイメージが変わった時期がありましたよね。いつのことだか覚えていますか?
それは平成中期、平成15年(2003年)に施行された健康増進法によるものが大きいのだと思います。主に適切な受動喫煙防止対策を推進しましょうというものですね。
この辺りからでしたよね、世間の喫煙者への風向きが変わってきたのは。そう、受動喫煙という言葉と共にね。
そして極めつけが、平成も末期の平成30年(2018年)に成立した改正健康増進法ですね。
これによって令和元年(2019年)から令和2年(2020年)までの間に、施設の敷地内禁煙や原則屋内禁煙などの対策が取られるようになってきました。
いやあ、最初の健康増進法の施行から実に20年余りですか。
10年ひと昔ともいいますが、実にすでにもうふた昔ですよ。
確かにね、タバコを吸うことがかっこいいと思われる時代は過去にあったんですよ。それは僕もよく知っています。その時代を生きてきましたから。
しかし、それはあくまでも過去の話。
平成の終わりと共に成立し、令和の訪れと共に施行された改正健康増進法によって、完全に幕を閉じたと考えてはどうでしょう。
そうなると、今まさにこの令和の時代の世間のタバコに対するイメージというものは、一体どうなのかということ。
まあ、良くない・・・、いや、そりゃ悪いですよね。
それはあなたも少なからず感じるところがあると思いますよ。
ただですね、本気で禁煙を考えるうえでは、もっとです。もっと、それを知らなければいけない。理解していないといけない。
いかにもうタバコのイメージが悪いかということを。
自分が考えている以上ですよ。自分が考えている以上に、イメージが悪いのです。
それを認識すればするほど、禁煙がはかどる可能性が出てきます。
もうタバコをやめたくなってくるからですね。
僕もそうやってやめてきましたよ。
どうですか、若干耳が痛い話になるかもしれませんが、あなたも本気で禁煙をするつもりなら、僕と一緒に今のタバコのイメージというものについて、あらためて考えてみませんか。
ということで今回は、もうタバコは激しくイメージが悪いということについて書いていますので、一緒に見ていきましょう!
なぜイメージが悪くなったのか?
国民の知識が向上したから。ですね。
一言で言うとですけどね。
平成の中ごろから、受動喫煙を防止することの重要性や、タバコの有害性が徹底して認知されるようになってきました。
テレビや新聞などのメディアによるものも大きいでしょうし、インターネットの発達も相まったことが理由として挙げられますよね。
タバコのCMも見ることもなくなっていきました。
多くの人がタバコの有害性について深く知ることで何が起こるのかというと、それまでの世間の常識の変化ですね。それによってイメージというものはがらりと変わっていきます。
教育の賜物(たまもの)という意味の場合もあります。
たまに発展途上国のごみ問題とかを目にすることもあるじゃないですか。例えば川や道が完全にごみで埋まっているような写真や映像だったり。
あれだって、昔の日本もそうだったらしいですからね。ごみをゴミ箱に捨てるという文化がなかったのです。
それが長い年月をかけて、ごみはゴミ箱へ捨てましょう、リサイクルできるものはしましょうという教育を受けて、ようやくきれいな環境が生まれてきたというわけですよ。
だから教育や法改正、そして情報の変化というものは、その時代のイメージや価値観を創る大きな役割をしているんですね。
だから今の時代、ごみをそこらへんにポイポイ捨てている人を見れば、「なんだこいつ」となりますよね。昔はそうではなかったのだとしても。
タバコもそれは同じ。
昔はそんなにタバコの煙やマナーを気にする人が多くなかったのだとしても、今はもうその逆。喫煙のマナーだけでなく、タバコそのものにかなり敏感になっている人は多いのです。
僕もこのことには長年経ってからようやく気がつくことができましたよ。
気がついたからこそ、禁煙もできているというわけです。
それでは次に、具体的にどのようなイメージを持たれるのかということについて見ていきましょう。
喫煙者のイメージ
僕はもともとインターネットが趣味でもありますし、こういった禁煙に関するブログを運営しているということもあり、どうしてもタバコに関する情報などはよく目についてしまうんですよね。
タバコに関するアンケート結果だったり、統計だったり、分析データであったり、研究結果などなど。
そういったデータを見ていると、いかに昔とは世間のイメージが違うのかということがよく見えてきます。
タバコを吸う人自体が、昭和の時代には最大で8割もいましたが、今は完全にひっくり返って2割程度。完全に少数派となりましたね。そりゃ肩身も狭くなるはずですよ。悲しいですけど、それが現実。
もともとその時代の世間のイメージなんて、タバコに限らずそうやって変化していくものですからね。
ということで、あらためてタバコや喫煙者に対するイメージについて見てみましょう。
・時代遅れ(時代に逆らっているから)
・マナーが悪い(ポイ捨てする人がいるから)
・品がない(口臭や体臭がきついから)
・自分勝手(他者への配慮や意識が乏しいから)
・問題意識が低い(お金や健康の問題に向き合わないから)
・鈍感(いろんな事に気がつきにくいから)
・勘違い(かっこいいと思っているから)
いやあ、なかなかに辛辣(しんらつ・手厳しいこと)な言葉ですね。
もちろん人のイメージという抽象的なものなので、その人の偏見や思い込みというものも多分に含まれていることは容易に想像できます。
それでも、やっぱり僕にも思い当たる節はたくさんありますね。とくにタバコを吸っていたときにはなかなか気づけなかったことや、考えもしなかったことが多々あります。
そういったことがなぜ起こるのかということを考えてみますと、自分の中のタバコのイメージと、世間のタバコのイメージとのずれにあるのかなとも思います。
自分ではなかなか気がつけないこと。そして他人は思うことがあっても、なかなかそれを口に出して言う人は少ないですからね。自分が気づかないまま、時代は変わっていく。いつの世もそれは起こり得ること。
そこにこういったイメージが生まれるのでしょう。
そしてあくまでも考え方は人それぞれ、そういった意見も分かります。僕も長年タバコを吸い続けてきた人間ですからね。
ただ、時代の流れや世間のイメージというものは、事実、法改正や施設の形式の変化などによって変わっていっているのは間違いないわけですから、そこにただただ目をつぶって、見ないふりをしてしまうのはよろしくないのではないかと考えています。
禁煙を志す人であればなおさらね。
世の中の変化に気づく、変化に気づいたら、自分はどうするかを考える、そして自分を俯瞰して見てみる(客観視する)、そのうえで、自分にとって良いことだと判断できたものに関しては、柔軟に変化させていくことができればなお良いですよね。
そういった人が増えれば、タバコを吸う人が時代遅れだとか頭が固いとかといったイメージもまた薄れていくことでしょう。
僕にはなりたくないものがある
最後に僕の話になりますが、僕は昔から絶対になりたくないものがあるんですよ。
そのことと禁煙をすることも、考えてみれば無関係とはいえないな、そう思ったのでここでお話しておきますね。
僕がなりたくないものは、頭の固い頑固なオヤジです。
信念を持っているとか、こだわりがあるとか、ポジティブな意味合いではなく、ただの頑固なおっさん。
自分が明らかに間違っていることに気がついているのに、直さない、改善しない、正さない、現実を直視せず、自分中心でしか物事を考えられない。
だからそこから成長することができないし、それ以上良い方向へと変化していくこともない。
僕はそんなオヤジにはなりたくないのです。自分のためにも、そして子供たちのためにもね。
まずは広く、そして柔軟に情報を取り入れて、時代の流れも読み解く。そして今の自分がダメだなと思うことが出てきたら、できるだけ早く、そして少しでも良い方向へと改善努力をしていく。そういう人間でありたいし、それができる人間でありたいと思っています。
これは禁煙に限らず、物事の成功法則、あるいは豊かな人生を手に入れる方法論でもあるからですね。
「あ、実はタバコは吸わないほうが良いんじゃね?」
そう考えた時点で、それを実行できるかどうかも、自分の考え方次第ということ。
そしてそういったことを積み重ねていくことが、より自分の納得のいく人生を創ることになるんじゃないかと。そう思うんですよね。
だからこそ、「なんだよ、何が世間のイメージだよ!そんなもん俺の勝手だ!」なんてセリフは、僕は一生吐きません。
もっと柔軟に、穏やかに、そして幸せに生きていたいので。
だから、禁煙をしています。
世間のイメージがどうということも、ある意味では確かに関係がないです。
結局大事なことは、
自分がどうありたいか
ということですからね。
おわりに
自分の意思には関係なく、世の中のイメージや流行というものは常に変化していきます。
僕はその世の中の流れが変わったと感じたら、そのときに自分はどうするべきか、どうしたほうがより良い結果に繋がるかということを、いつでも考えていきたいです。そのほうが自分の人生が良くなりそうですし、最後に後悔することも減りそうなので。
そういった背景もあって、今禁煙に取り組んでいます。
僕が禁煙を本気で考えられるようになったのも、しいて言えばこの世間のイメージの変化や、喫煙スペースの減少を含めた街の変化、そういったものも少なからず影響していると考えています。
だから、僕にとってはそれが禁煙のチャンスだったとも言えてしまうわけですね。
時代の変化をひたすら困ったなと考えるか、それともチャンスだと考えるか。
あなたはどちらですか。
本気で禁煙するならば、そういったことも一度しっかりと考えてみてください。
自分が納得できれば、禁煙はよりはかどりますからね。
禁煙はいつでもあなた次第!^^
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それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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