「ブリンクマン指数がヤバい・・・」
ブリンクマン指数とは、健康と喫煙の関係を示す指数のことです。
今までに吸ってきたタバコの量が、どれだけ身体に影響を与えているかということを客観的に表した数値であり、ある計算式によって算出されます。そしてこの数値が高いほど、がんやCOPDといった喫煙に深く関係のある病気にかかるリスクが高くなるとされています。
つまり、自分のブリンクマン指数を求めることによって、今自分がどれだけ病気のリスクがあるかということを知る一つの目安になるというわけですね。
禁煙外来でも健康保険の適用条件としてこのブリンクマン指数が用いられていることもあり、その言葉がよく知られるようになってきました。
そしてその禁煙外来を利用するしないに関わらず、自分のブリンクマン指数を把握しておくことは、禁煙を目指すうえでとても大切なことなんですよね。
なぜならば、自分が今タバコに関係する病気に対して、どれくらいのリスクが押し迫っているかを客観的に判断できるからです。禁煙をより真剣に考える参考数値として利用できるというわけですね。
ぜひこういった方法も取り入れつつ、禁煙を成功させましょう。
ということで今回は、ブリンクマン指数の計算方法と、その数値から自分の状況を知るということについて書いていますので、一緒に見ていきましょう!
ブリンクマン指数の計算方法
ブリンクマン指数の計算方法は以下の通りです。
1日の喫煙本数×今までの喫煙年数=ブリンクマン指数
例えば1日20本のタバコを吸う人が、20歳から40歳になるまでの20年間タバコを吸っていたとすると、ブリンクマン指数は400ということになります。
1日40本の人が30年なら、ブリンクマン指数は1200となりますね。
もちろん数値が大きいほど、現時点で身体に対する影響が強く、疾患のリスクが高いということです。
自分のブリンクマン指数が計算できたら、それを基に以下の表に照らし合わせてみましょう。
ブリンクマン指数 | 疾患のリスク |
---|---|
400以上 | 肺がんの危険性が高くなる |
600以上 | 肺がん・COPDの危険性が高い危険群 |
1200以上 | 咽頭がん・その他のがんの危険性がかなり高い危険群 |
あなたはどこに当てはまりましたか?
ちなみに僕は1日20本を約26年として計算したので、520ですね。つまり表の中の400以上という箇所になります。
そしてもうちょっとで600以上というところに当てはまってくるということが分かりますね。
実はこれ、僕はすでに数年前に計算してみたことがあって、そのときにこの数値を確認していたんですよね。つまり、このペースであと4、5年もタバコを吸っていれば、確実に600台に到達することが分かっていたわけです。
もちろん元々禁煙を考えていたので、この指標を見てすべてを決めたわけではないのですが、禁煙のタイミングを考えるきっかけになったり、禁煙をより肯定するためには良い指標になることは間違いないと考えていました。
自分の喫煙による病気のリスクが今どのような状況にあるのかということが、数字として客観的に見られることによって、とても把握しやすく、そして自身の喫煙行為というものを振り返るきっかけにしやすいということですね。
これを利用しない手はないですよと。
そういうわけで今回はブリンクマン指数についてお話しているというわけです。
喫煙がリスクを高める病気
ブリンクマン指数は主に肺がんや咽頭がんのリスクを示していることが多いですが、喫煙が招く病気はもちろんそれだけではありません。
数値が高くなるほど、以下のような疾患のリスクも合わせて上がるということは覚えておいたほうがいいでしょう。
・COPD(肺気腫)
・心筋梗塞
・脳梗塞
・動脈硬化
・胃潰瘍
・気胸など
などなど、本当になどなどです。
まさにタバコは毒のデパート、病気のデパートと言わざるを得ませんね。
ブリンクマン指数が400、600、そして800、1000と上がっていくにつれ、様々な病気のリスクが上がっていくということをあらためて理解してください。
数値が1200以上ともなると、肺がんになる確率だけでも非喫煙者の6倍以上、もちろんその他の病気の確率も跳ね上がります。
文字通り死ぬほどつらい病気に、自らなるべくしてなる必要は無いのです。
ブリンクマン指数はそういったことを教えてくれているようにも思いますよ。
おわりに
ということで、禁煙を決意するきっかけやタイミングを考えるにあたって、このブリンクマン指数は役に立つと思います。
というのも、僕もそうですが、現時点で実際にはがんなどの大きな病気にはかかっていないので、自覚がしにくいという可能性があるからです。
自分が大きな病気になるというイメージがどうしてもしにくいんですよね。
でもそんなときこそこのブリンクマン指数を用いて今の自分の状況を把握することで、自分と病気の関連性や可能性をより身近に考えることができるようになるというわけです。
確かにあくまでも指標なので、誰もがこの表の通りになるわけではないですし、喫煙者がすべて肺がんになるわけでもありません。
それでも、タバコを吸い続けることで確実にその可能性を上げているということと、その可能性が上がれば、いつ大きな病気になってもなんらおかしなことではないのだ、ということは理解しておいたほうがいいでしょう。
病気になってから後悔するくらいなら、今この数値を見て、自分のタバコのやめどきを考えたほうが良いんじゃないかと、僕はそのように思うわけですよ。
たとえすでにその数値が高かったとしてもね。まだ病気になっていないのなら、なおさら手遅れなんてことはないはずです。
ということで禁煙をする際には、このブリンクマン指数の数値もぜひ参考にしていきましょう。
どれどれあなたの数値をこのスカウターでピピピピ・・・
は・・・8000以上!?バカな!故障だ・・・ボンッ!^^
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それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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