「タバコを吸わないと調子が出ないからタバコはやめられない。」
そう考えている喫煙者は非常に多いです。
僕もその一人でした。
寝起きの一服、仕事前の一服、休憩時の一服と、とにかく何かを始める前には必ずタバコを吸わないと調子もやる気も出ないんですよね。
そしてタバコを吸いさえすれば頭が冴えて元気になり、やる気も出て、疲れやストレスすらもどこかへ吹っ飛んでしまうんですからね!!
・・・という・・・気が・・・していたのです・・・。
・・・そう、それが完全にタバコのトリックだったと知ったとき。
自分が完全にだまされていたということに気がついたとき。
僕は、「あ・・・、もうタバコやめよう。」
ようやく、心からそう思えたのです。
自分がいかに愚かな行為をしていたかを理解できたからですね。
そしてそのことにすごく気づかせてくれたある画像があるんですが、この記事ではその画像を紹介しつつ、詳細を解説していきたいと考えています。
ということで今回は、タバコをやめられないという人に必ず見てほしい画像について紹介していますので、一緒に見ていきましょう!
喫煙と脳波の関係を表した画像
今回紹介する画像は、それほど特別なものではなく、禁煙を推進するセミナーなどでもよく使われているあるグラフの画像です。
それは【喫煙者の脳波をグラフに表したもの】ですね。
ネットに上がっている画像を勝手に使うのは、ちょっとアレがアレでアレですので、今回は僕がグラフ作成ツールを使ってイメージ画像を自作してみました。
まずはその画像を見てください。
なんとなく見たことがあるという方もいるかもしれませんが、実際にこれほど分かりやすくタバコを吸う人と吸わない人の(体の)違いを視覚的に表せている画像は無いですね。
画像と聞いて、なんとなく真っ黒な肺の画像なんかを見せられるのではと想像した方もいるかもしれませんが、僕の中ではそういったグロ画像よりもこちらのほうが効果がありましたね。
また、タバコのパッケージにも喫煙に関する注意事項を記載していますが、ほとんどの喫煙者はぼやっと眺めるだけで、そうは意識していませんからね。やはりまず視覚に訴える効果は大きいです。
ということでこれからこの画像について詳しく解説していきますね。
まずは脳波について
まずは脳波とは何のことを言っているのかという解説ですが、通常僕たちの生命活動は脳と体の働きによっておこなわれていますよね。脳から体に信号が送られて体が動いている、そんな話を聞いたことがあると思います。
脳波とはその脳が発する伝達信号のことですね。
これがタバコに含まれるニコチンの強い作用によって悪影響を受け、本来あるべき脳の脳波とは異なった動きをするようになってしまうのです。具体的にはニコチンが脳内の神経伝達物質の分泌を阻害してしまうからなんですね。
タバコを吸わない人の脳波が通常安定的な強さであることに対し、タバコを吸う人の脳波は常に不安定で、ニコチンが切れるたびに弱くなります。
そしてこのニコチン切れで脳波が弱まっているときにはイライラしたり、ダルさや眠気を感じてしまうというわけですね。
そこでタバコを吸うことで弱まっていた脳波が一旦は回復するので、気分がすっきりしたと感じたり、やる気が出たと思ってしまうわけですが、その効果は1時間、いや、30分ほどしか持ちませんよね。
だから起きている間中ずっと、30分や1時間ごとにタバコを吸わないと気分が落ちて、やっていられなくなる。まさに依存状態となっているわけです。
もう一度画像を見てください。
まず青い線が非喫煙者、つまりタバコを吸わない人の脳波で、これを見ると100%の水準で常に落ち着いていますよね。ここはグラフの長さ的に、およそ2~3時間程度の時間軸を表していると考えてください。
赤い線はタバコを吸う人の脳波を表しています。
わずか2~3時間の間にもこれだけ上がり下がりが起こっているわけです。
それではこのグラフから読み取れる、喫煙者の状態というものについてさらに細かく分析していきましょう。
喫煙者の脳波は不安定
まず、喫煙者の脳波は常に不安定であるということがうかがえます。
一定の水準で落ち着いていられる時間というものが無いわけですね。
確かにタバコを吸い終わった直後だけは気分が落ち着いたような感覚にはなりますが、それでも体内のニコチンの減少スピードは想像以上に速く、30分後にはおよそ半分、そして1時間もすればさらにその半分の4分の1程度にまで減少してしまうといいます。
まさに刻一刻と分刻みに禁断症状が現れてくるというわけですね。
禁煙のスタートを切った人であれば、ニコチンが体内から早く出ていってくれるということは喜ばしいこととも言えるでしょうが、そうでない場合には切実ですよね。30分から1時間ごとに常にニコチンを補給していないといけないわけですから大変なんです。
結局上げるために下げているだけ
今回この画像から一番読み取ってほしいことが、結局タバコを吸う行為というのは、一瞬の快楽(のように感じられるもの)のためにひたすら自傷行為をしているようなものということです。
もう一度見てください。
喫煙者は脳波が下がっているときには激しいイライラや焦燥感、あるいはダルさや眠気、無気力感を感じています。それがおよそ30分から1時間ごと、画像の赤いグラフのちょうど谷になる部分にあるときですね。
そこでタバコを吸ってこれを解消する、つまり脳波の働きを上げる(強める・活性化する)わけですが、これこそがタバコをやめたいと考えているなら絶対に気づかないといけないポイントです。
タバコを吸うことでニコチンに侵され、脳波が下がるようになる。それを次のタバコを吸うことで一時的に上げ、それを気持ちが良くなった、ストレスが解消した、気分が良くなったなどとありがたがっている。
どうですか?これはまずいですよね。
こんな例えがあります。
例えば壁に頭をガンガンと打ちつけ、それをやめた一瞬だけをかいつまんで、「ああ、気持ちが良くなった」、「ストレスが解消した」、「落ち着いた」という。
あるいは、財布を落としどうしようもなく不安になっていたところ、誰かが届けてくれた。これにとても気分を良くし、今度はわざと財布を落とすようになる、そんな行為。
もう、言っちゃっていいですか?
タバコを吸わなければ発生すらしない【苦痛】を、お金を払って【買い】、それを一日中【解消】して気持ちよくなっている変態的行為。
それが喫煙だったのですよ!!!ドーン!!
いくら変態の僕でもこれはいただけません。
こんな無駄なことは無いのですからね。
そしてまだ見てほしいところがあります。
100%に届いていない
何度でもご覧ください。
お気づきですか?
何が悲しいかって、タバコを吸ってももはや100%のラインにすら届いていないじゃないですか!キイイ
これはそもそもタバコを吸っていることで、本来の自分の100%のパフォーマンスが出ていないということを表しています。
確かにそうですよね。
タバコを吸い続けている体が、本来吸わなかった場合の自分の体と比べて健康的であるとは言い難いですし、さらにタバコを吸ったところで、ものの数分後にはもう禁断症状は始まっているという無限地獄にいるわけですから。
体力面、精神面、各種の能力に能率、あらゆるものが気付かない程度に少しずつ、しかしながら確実に僕達から削り取られている。
それがタバコは僕達から奪うだけのものといわれるゆえんですね。
決して僕たちに何かを与えてくれるものではなかったのです。
これに気がついたら、禁煙はできるようになります。
いや、逆ですね。これに気づかないと禁煙は難しいのです。
結論として、喫煙はまったく無意味な行為であるということです。
自分から脳波を不安定にし、本来感じる必要のないイライラやストレスを数十分おきに自ら作り出し、延々とパフォーマンスの下がった状態で生きている。
あっぷあっぷと、水に溺れる寸前に浮かんでは息を吸うかの如く。
これをしかもお金を払ってね・・・。
これを知ってしまうと、本当にタバコを吸うという行為自体がおろかに思えてきます。
僕はこのことに気がついてから、今までの自分の視野の狭さや無知さを痛感しましたし、何よりもこれでまだタバコを買ってきて吸い続けるのは、さすがに頭が悪すぎる。そう思えるようにもなりました。
真実に気づいてしまったからですね。
結果としてこの喫煙と脳波の関係の話や、それを視覚的に表したこういった画像は僕の頭の中に色濃く残り、それが禁煙継続の良い後ろ盾にもなってくれています。
禁煙はとにかく気づくこと、知ることです。
タバコの無意味さ愚かさに気がついたら、タバコを買って吸うことが非常に馬鹿らしくなってきます。
そうなると禁煙は一気にはかどりますよ。
おわりに
この画像は僕に本当の意味で喫煙の無意味さや愚かさ、そして虚しさを教えてくれました。
そもそも何もしなくていい、タバコなんて初めから終わりまでなんら必要が無いものなんです。
ストレス解消?気分上昇?やる気アップ?
すべてはまやかしです。いつまでもだまされていてはいけません。
ぜひあなたもこの画像を何度も見返し、タバコを吸う無意味さと愚かさに気づいてください。
それが必ず禁煙の大きな第一歩になりますよ。
タバコのトリック見破ったり!ってね。^^
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それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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