「喫煙者の肩身がせまいなぁ・・・。」
年々そう思うようになってきましたよね。
喫煙者の肩身がせまくなってきた理由として、受動喫煙の問題や、屋内禁煙などの法律の改正が挙げられますが、その背景として喫煙者の喫煙マナーという問題は昔から切り離せないものです。
もちろん喫煙者の全てがマナーの悪い人たちかといえば、決してそうではありません。
携帯灰皿というものが普及しだした数十年も前から、マナーの良い人たちはいかに他人に迷惑をかけることなく喫煙をするかということを常に考えていましたし、実際にマナーを守って喫煙することは、愛煙家の誇りともいえるものでした。
ただ、正直言うと、そういったマナーの良かった人たちほど、昨今の喫煙者事情のもどかしさやタバコを吸い続けることのわずらわしさから、もうタバコを早々と見限って禁煙していった人たちも多いんですけどね。
「え、じゃあ今の喫煙者はよりマナーが悪い人の割合が多くなっているのでは?」
それは僕が統計を取ったりしているわけではないので分かりません。
しかし、昔からなぜ喫煙者には喫煙マナーが悪い人が多いのか、また、なぜそういった人ほどいまだに禁煙できないのかということについては、考えられることがあるんです。
ということで今回は、喫煙者にマナーが悪い人が多い理由を知れば禁煙したくなるということについて書いていますので、一緒に見ていきましょう!
喫煙者にマナーが悪い人が多い理由は?
それがかっこいいと思っているから。
まず第一に間違いなくこの理由が挙げられます。
あくまでも一言で言えば、ということですけどね。
そもそもタバコを吸い始める多くの人のきっかけとなる理由にその答えがあります。
年代を問わず、こういった理由からタバコを吸い始めたという人はかなりの割合を占めます。
早く大人扱いされたい、ちょっと背伸びしたい、かっこつけたい、そんな思春期の若者たちにとって、タバコというのはいつの時代も格好のアイテムだったわけです。
特に昔は今ほど法律やルールも厳しくなかったですしね。
そしてこの次がポイントです。
なぜタバコにはそんなイメージがあるのかということ。
つまりタバコを吸うことがかっこいいとか、強そうに見えるからというイメージですね。
これはもうまぎれもなく、タバコの販売イメージ戦略のたまものです。
この記事を書いている2020年代でこそ、ようやくタバコのイメージ広告に対する規制やマナーも高まっておりますが、少し昔はテレビでもタバコのCMはたくさん流れていましたよね。
テレビ番組の中でもタバコを吸うシーンはよく流れていましたし、タバコに関する企画番組もありました。
そして何より一番大きなイメージは、なんといっても映画やアニメ、マンガですね。
映画の中でかっこいい俳優が死ぬ間際にタバコに火をつけるシーン、不良映画で仲間と吸うタバコのシーン、アニメの強キャラがくわえタバコで無双するシーン、マンガの主人公が敵前で余裕をかましてタバコを吸うシーン。
まあとにもかくにも、タバコのイメージというものはそうやって小さいころから何年も何年もかけて僕らの頭に刷り込まれてきているわけですよ。
それがかっこいいもの、力強いもの、ときには楽しいものとしてね。
ちょっと話は変わりますが、僕は最近、自分が若い頃に観た映画やアニメ、マンガをよく観なおしているんですよ。懐かしいな、などと思いながらね。
コロナで家で過ごす時間が増えたということもありますし、最近は有料無料問わず、映画やマンガの見放題がたくさんありますからね。
その中で、気づくんですよ、タバコのかっこよさを演出するシーンと同時に喫煙マナーの悪さを。
僕自身が今禁煙中ですからね、確かにタバコのシーンが特に目につきやすいということはもちろんありますよ。さらにはこのようなブログを書いているからという理由もあります。
それをおいてもですね、まあとにかく喫煙マナーが悪いのですよ。
映画の中のかっこいいシーンでは、とにかくよくタバコを投げ捨てます。
例えば誰かとの作戦会議が終わったタイミングで、「よし、行くぞ」みたいなセリフと同時にタバコを捨てて足でもみ消すようなシーンも多いです。
ワルが車の窓から腕を出して吸うシーンや、オープンカーでくわえタバコのシーン、ヤンキーマンガの中では敵同士だった奴らが、喧嘩のあと分かりあえた証としてタバコを回し吸いしたりとかね。
きっかけがそんなイメージから入ってタバコを吸い始めたのだとしたら、どうなると思いますか?
はいそうですね、同じくマナーが悪くなります。
いや、それがかっこいいとさえ思ってしまう。
映画やマンガの中で見てきた、あこがれの俳優やキャラクターのタバコの吸い方、消し方、仕草に至るまで。
多くの喫煙者は知らずに真似したり意識したりしてきているんですよね。最初はタバコの吸い方さえ知らなかったわけですから。誰かの何かを参考にしてきているはずなんです。
タバコを投げ捨てたり、地面に捨てて足でもみ消したり。
ワイルドなイメージがかっこよかった、そんな時代が確かにあったのです。
それは僕もよく知っています。というか自分も思いっきりそうでしたから。
このことから、喫煙者にマナーが悪い人が多い理由は、それがかっこいいと思っているという理由が少なからずあると僕は考えます。
そして長年の習慣から、それがもう無意識となり、当たり前となっている。
だから例えば直接マナーの悪い人をつかまえて、「それはかっこいいと思ってやっているんですか?」と聞いても、「は?何言ってんだてめえ」と返されることでしょう。
それはもう、無意識になっているのですから…。
はい!ここです!ここが今回のポイントです!!
もはや無意識となってしまっているようなことに、あらためて意識を向けること。
それが禁煙できる自分を作り上げるための重要なポイントになります。
禁煙は、気づくことです。
気づくことができた人から、禁煙を成功させているということを知ってください。
それではどういったことに意識を向ければいいのか、次にその話をしていきますね。
昔とはもうイメージが違うと知ること
確かにタバコがかっこいいとされた時代はあったんですよ。
僕もニコチン依存症者ですからね、そのことはよく知っています。
ただですね、それはもう20年以上も前の話。まだタバコを吸う人が多かった時代の話ですね。
今はもうタバコを吸わない人のほうが大半となりました。つまり、タバコを吸う人のほうが少数派の時代です。
時代が変わればイメージも変わります。そもそもイメージというものは世間が作り出しているものですからね。
その世間の多くがタバコを吸わなくなった今、喫煙者はその人達からどのように思われているのか。
どのようなイメージを持たれているのか。
そこをあえて掘り下げて考えてみましょう。
あるインターネット調査の結果をいくつか抜き出してみました。
・常にイライラしている
・自分勝手
・だらしない
・品がない
・ダサい
・頭が固い
・幼稚
・仕事ができない
・お金が無い
・くさい
・汚い
上記のように、喫煙者に対するイメージとして非常にきつい悪口・・・非常に辛辣な言葉が並んでいますね。
人によって思うことはそれぞれとはいえ、少なくともタバコを吸わない人や、タバコをやめた人が持っている喫煙者のイメージはこのようなものが挙げられるという一例です。
もはやかっこいいイメージのかけらもねえ…。
昔はタバコを吸っている男がモテた時代もありましたけどね、いまでは当然ながら、結婚相手にはタバコを吸わない人を選びたいという女性が大半だという調査結果も出ています。
そりゃそうですよね、火事の原因、お金の無駄、スメルハラスメント(においの迷惑)、ヤニの掃除、病気に受動喫煙、子供への影響・・・。
ガチの百害ですからね。
やらないにこしたことはない、タバコを吸わない人のほとんどがそう考えるのも無理はありません。
話が逸れましたが、要はもうタバコに対する昔の良いイメージはきっぱり捨てて、現在のタバコの悪いイメージをしっかり持つことで、どんどんとタバコがやめたくなりますよという話ですね。
「いや、タバコはかっこいい!俺は絶対にやめないぞ!」
そういっている人はそっとしておいてあげてください。
僕は禁煙を無理強いするつもりはありませんし、議論するつもりもなければ、バカにしているつもりもありません。
このブログのサブタイトルにもあるように、全力で禁煙する人を応援したいだけです。
つまりこの記事も本当に禁煙したいと思っている人だけに読んでもらえればいいのです。
そのため、やや偏った言い方をすることもあります。
それでも基本的にはタバコを吸う人も吸わない人も、我が道、我が人生を行けばいい、そう考えています。
本当に禁煙したいあなたに伝えたいこと
ここまで少し回りくどい話になってしまったかもしれませんが、要はタバコに対するイメージががらりと変わることで、
「いつまでも喫煙者でいたくないな」
そう思うことができれば禁煙が成功しやすくなるということが言いたいのです。
実際に僕も禁煙してからよく思うことがあるんですが、それはタバコはやはりくさいということ。
数十メートル先でタバコを吸っている人のにおいも分かりますし、この間もスーパーですれ違った女性のタバコくささに思わずハッとしたことがありました。おそらく店に入る直前に吸ってきたのでしょうが、僕はそのときこう思いましたよ。
「ああ、これが喫煙者のにおいなんだな」と。
「以前の僕もこんなにおいをまき散らしていたんだなと考えると、恥ずかしくなってきますね。」
これは僕も含めた元喫煙者の多くが持つ感想です。
さらにそのタバコくさい女性とすれ違った際も、僕は顔や行動にはもちろん出しません。
「ああ、みんな言わないだけだったんだな・・・。」
そんなことを考えるたびに、禁煙がより強固なものになっていくことを実感しています。
だからこそあなたにも、タバコに対するイメージを変えてもらえたいのです。
もうタバコでかっこつける時代は終わりました。
タバコを吸わないほうがかっこいい。
今は間違いなくこちらですからね。
マナーが悪い人ほど禁煙できないわけ
これももうなんとなく分かってもらえるかとは思いますが、いまだにワイルドなポイ捨てやくわえタバコがかっこいいとまでは言わなくとも、それらをやり続けた結果、もはやそれが自分の当たり前となってしまっている人には、今さら自分の行動を振り返ったり、自分を客観視したりということをするのはなかなか難しいでしょう。
他者から見ても注意もしにくいですからね、怖いので。
言われるうちが華という言葉もあります。
人のふり見て我がふり直せともいいます。
喫煙マナーの悪い人を見て、自分も周りからああ見られているんだなということに気がつき、タバコをやめる人も多くいます。
タバコを本気でやめたければ、あらゆることに気づくことです。
自分のタバコのマナーにすら気づけない視野のせまさでは、それは禁煙も難しいことでしょう。
道路や駐車場に捨てられた吸い殻をよく目にしますよね。
実は僕もこういったものを仕事がら掃除せざるを得ないときがあるんですが、そりゃあもう「コロナのおっさんの唾やタンがついているかもしれん、きったねえタバコ捨てんじゃねえよ」などと、眉をしかめながら拾うんですよ。
そしておそらく世間のタバコを吸わない人も、こんなことを思いながら掃除しているんだろうな、などと考えるわけです。
最悪ですよね、やっぱりポイ捨てにかっこいいことなんて一つもないですよ。
本気で禁煙がしたいなら、あなたも早く気づいてください。
タバコはかっこよくないし、もうイメージもかなり悪いです。
そしてそういったことに気がつけない人ほど、禁煙とは縁が遠くなります。
言うならば、あなたの中のタバコに対するイメージが変わることで禁煙はしやすくなりますよ、ということですね。
おわりに
僕は依存症は思い込みの病気だとも考えています。
つまりここではタバコに対する今までのイメージや思い込みを一旦解消して新たな認識を持つことで、タバコへの依存心が驚くほどに軽くなるものと考えています。
その結果として、今までまったくできなかった禁煙ができるようになると。
それが目的ですね。
だからこそあなたもタバコに関してあらゆることを考え、意識してみてください。
思わぬところからほころびが生まれて、案外簡単に禁煙ができるようになる可能性だってあるんですからね。
一緒にいろいろ考えましょう!^^
他にも関連記事があります。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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