「タバコを吸う自分はかっこいい・・・のか。」
このことに疑問を持ち、そして気がついた人は、タバコをやめられる可能性がぐっと高くなりますよ。
理由は、タバコがかっこいいというこの洗脳こそが、まさにタバコを吸い始めるきっかけの多くであり、吸い続ける原因であり、やめられない呪いであり、最も変えなければならない認識の一つであり、理解しなければいけない真実だからです。
先にはっきりと言っておきますが、タバコはかっこよくありません。
逆です。
非常にかっこ悪い。
少なくとも僕は今そう思っています。
そしてこのことに気がついたときから僕はタバコを吸うことがとても恥ずかしくなり、今はまだ2年と数か月という期間ではありますが、禁煙を継続できるようになりました。
いやタバコはカッコいいぞ、いやそんなことはない、ここでそのような議論をする気はまったくありません。
それはタバコを吸うことがかっこいいと思っていた過去の自分と議論するようなものです。それが無意味で無益なことは僕が一番よく分かっています。
自分が本気でもうタバコをやめたいと考えるようになったからこそ、初めてこういったタバコのマイナス面を素直に受け止められるようになったのですからね。
あくまでもこのブログは全力で禁煙を推し進めることを前提としたブログであるということを理解していただき、この記事においても同じく禁煙を目指す同志の方のみに届けたい内容であるということをあらかじめご了承ください。
ということで今回は、タバコを吸うことがかっこいいなどと思っているうちはやめられないということについて書いていますので、一緒に見ていきましょう!
タバコは本当にかっこいい?
以前の僕はタバコを吸うことが正直かっこいいと思っていたことは事実ですし、そもそもタバコを吸い始めるきっかけでもあり、さらに今思えばそれがなかなか禁煙できない理由にもなっていたと。
つまりこのタバコがかっこいいという認識(思い込み)を変えることは、禁煙を成功させるうえでかなり大きな要素であると考えているわけです。
先に結論を言いますと、タバコがかっこいいと思ってしまうのは、タバコの洗脳以外の何ものでもありません。だからこそ禁煙するためには、とにかくまずそのタバコをかっこいいと思っている洗脳を解きましょうということですね。
タバコのあらゆる洗脳を解くことが、禁煙成功のカギであることは間違いないですからね。
そこでまずはタバコを吸うことが本当にかっこいいことなのか、なぜかっこいいと思うのか、実際には世間からどう見られているのか、そういったことに焦点を当てて考える必要があります。
具体的には以下のようなポイントですね。
・完全なるタバコの洗脳
・実際の世間のイメージ
一つずつ順番に見ていきましょう。
タバコを吸うきっかけ
まずは自分がタバコを吸い始めたきっかけ。そもそもここから考えていかないといけませんね。
タバコを吸い始めるきっかけとして、「かっこいいと思った」、「周りの人が吸っていたのを見て」、「大人っぽさのイメージや好奇心から」こういった理由だけで実に7割以上にものぼるという調査結果もあります。
つまり多くの人がタバコを吸い始めるきっかけとして、やはり見た目やイメージ、行動やしぐさが多大に関係しているということです。
まさに僕もそうでしたね。
あえてタイトルは言いませんが、当時流行りの不良マンガやヤンキー映画のキャラクターに気持ちのいいくらいに影響されて、強い男にあこがれて。
さらには近所の兄ちゃん姉ちゃんにリアルに影響されて、家に帰れば家族も吸う、親戚も吸う、あげくにはテレビでかっこいい俳優が「これぞ男のたしなみ」と言わんばかりのCMを垂れ流している。
女性をターゲットにしたスリムなタバコのCMにはしっかり可愛いらしい女優を使って、「都会の洗練されたイメージ」を存分に演出していましたよね。
そんな昭和から平成初期の時代。
そりゃ、洗脳もされますわな!!!(クソ!チクショウ!ウワアアアン)
特に何の知識も持たない、不良にあこがれる、かっこつけたい年ごろの男子はね。
少なくとも、当時の僕は漫画のキャラクターや映画の俳優、そして自分の周りにいる大人たち(まだ未成年の人たちも含めてね)に対して、かっこいいというイメージや、自分もやってみたいという好奇心が爆発的にあったことは間違いないです。
もっと言えば、強い男のイメージもそう、逆に吸わない奴は真面目で弱い奴、もてるための必須アイテム、とにかくタバコを吸わないということが考えられない、吸うことが本当に当たり前だったというわけです。
これを洗脳、そうまさしくキッチリと洗脳された状態といいます。
当時の若者たちをきれいに洗脳するために、広告や雑誌、CM、あらゆるものが利用されていたことはたしかですが、それは誰が何のために?という話は長くなるのでここではしません。
まあ単純に国や税金の話でもありますけどね。
ここでは何が言いたいのかといいますと、この当時の自分の認識、つまり自分がタバコを吸い始めたきっかけになっている出来事や思い込みの部分にまであらためてメスを入れないと、確固たる禁煙は難しいですよということです。
逆に言えば、そのかっこいいと思っている認識を変えることで禁煙が成功に近づくということです。
これが今回のテーマですね。
そしてこれを意図的に上手く実行していくことで、このブログで最も重要なポイントとして唱えている我慢しない禁煙に繋がるというわけです。
あらためて言いますが、タバコはかっこよくありません。(ありませんでした)
タバコを吸えば歯は黄ばみ、歯茎はただれ、歯周病となり口臭が強くなります。いつも口がクサイ奴です。口の中はネバネバしています。
肌はくすみ、吹き出物や白髪、はげの原因にまで。
そしてこれが致命的で間違った思い込みだったことなんですが、強くなりたいならタバコは逆効果でした。
これはなかなかショッキングですよ。特に僕のように強い男にあこがれてタバコを吸っていたような人にとってはね。
強い男になりたければ、早い話が禁煙をして格闘技でもすることです。
筋トレでも走り込みでもなんでもいいですが、タバコなんて吸ってないで体を鍛えたほうがいいわけですね。
心肺機能が低下して、持久力が無くなる、息は続かないし、体力はどんどんと衰える。そんなタバコをやっている場合じゃないのです。本当に強くなりたいのならね。
完全に逆効果です。年齢の問題でもないです。僕も20代後半から30歳になる頃には、ものすごい体力の低下を実感していましたからね。
それこそ駅の階段すらもまともに駆け上がることができませんでした。
はたして俺の中の【強さ】とは?
逆にめちゃくちゃ弱っとるやないかい。
かっこわるいな。
じゃあ、あのタバコを吸う男の強さとはなんだったのか。
はいここですね、それがイメージというものです。
イメージです。事実ではなくね。
単なるイメージ、まやかし、そういったものに本気であこがれ、思い込み、疑わず、お金を出し続ける。
それが洗脳ビジネスです。
僕はそこに気がついたので、歯が黄色くなって口が臭くなって脂ぎってはげやすくなって血管を収縮させて心肺機能も体力も衰えて肉体的にも精神的にも弱い人間になっていく、そんなタバコをもうかっこいいとは思わないのです。
この際なのでもっと言いましょう。
タバコをやめたくてもやめられない、いくら国やタバコ会社に値上げされて「どうせやめられないんだろ?お前(笑)」とにやにやされていることが分かっていても、それでもやめられない。
それのどこが強い男なんだってね。
そう思うようになったんですよ。
本当に強い男なら、大変なこととは分かっていても諦めずに戦うんじゃないかってね。
そこまで考えてこその禁煙です。
本気なんですよ。本気じゃなければそりゃできませんよ。
だからこそここでしっかり考えておかないといけないことは、とにかく禁煙ができない人の多くが、いまだに当時の自分が抱いたイメージのまま自分自身を見ているということ。
それこそいまだにタバコを吸う自分がかっこいいと思っていることです。
とにかくこの思い込みをなんとかしないといけません。
完全なるタバコの洗脳
当時のかっこつけたい、女子にもてたい、強く見せたいなどと考えている思春期絶頂の僕が、例えばドブの隙間から他人のシケモクを拾い集めてみじめに吸っているきったねえおっさんのイメージをタバコに描いていたとしたらどうだったのでしょうか。
おそらくタバコがかっこいいとは思えませんよね。
だからこそ、国やタバコ会社や広告会社はこぞってかっこいいイメージ戦略を展開してきたわけですし、僕たちもそれにすがすがしいほど乗せられてきたと。それが現実ですね。
おそらくあなたにも、タバコに対して忘れられない当時の思いや脳裏に焼きついたイメージというものがあると思います。
当然僕にもたくさんあります。
そしてそれはタバコを吸う行為だけにとどまらず、完全なる洗脳として僕らに結びつけられているのです。
例えばタバコの銘柄選びからサイズ、細さ、メンソールかどうかということへのこだわりや信条、そしてタバコの吸い方やしぐさ、そぶり、振舞い方に至るまで、かなり意識してみた経験があると思います。
さらにはタバコの火のつけ方や消し方、捨て方、ライターの種類、灰皿にいたるまで、こだわりや選択を繰り返してきていますよね。
とにかく自分が一番クールでかっこいいと思える吸い方やアイテム、しぐさなどを追い求めてきた結果として自分の喫煙スタイルや喫煙イメージというものが作られてきています。
かっこいい映画俳優が、例えばギャングやマフィア物のようなちょっと悪い感じの映画の中で、吸っていたタバコをワイルドに投げ捨てるシーンなんてものは山ほどあります。
ヤバい事態になったときや、これから反撃だ、みたいなシーンで覚悟を決めた主人公が地面にタバコをパンッと捨てて、車に乗り込んでいくような、そんなシーンをよく見てきました。
「やだ、か、かっこいい・・・。」
当然ながら本気でそう思ってきちゃっているわけですよ。僕らは。
確かにクソかっこいい俳優がクソかっこいいBGMのかかったクソかっこいいシーンでクソかっこいい車に乗り込んでクソかっこいいクライマックスからのクソかっこいいエンディングを迎えてりゃ、そりゃそうなりますよ。
たとえばいまだに平気でポイ捨てする人とか、車の窓から腕を出してドヤ顔でタバコを吸う人がいるじゃないですか。そういうことです。そういうことがいまだにかっこいいとさえ思っている。
本当にイメージなんですよね、その人の中の。
僕自身にも経験がありますから本当にそれがよく分かります。
タバコを吸わない人、あるいはこういったことに気がついてもうタバコをとうにやめた人には、考えられないことでしょう。
それは、両者の間にとても大きな認識のずれがあるからです。
ある人はそれをかっこいいと思う。
ある人はそれをみっともないと思う。
タバコを吸っているという事実は一つですが、認識が人によって違うからこそ、その人達の行動が変わるのです。
もうお分かりでしょうが、本当に禁煙をしたいなら、タバコがかっこいいなどと思っていてはダメです。
それは昔のイメージです。
そこに気がついた人からどんどんとやめています。今じゃタバコを吸う人はかなり少数派の時代ですよ。
ちなみにこの話をすると、僕はこういった絵をよく思い浮かべます。
ザ・頑固ジジイ。
目を閉じて、現実を見ない、意地を張って他人の話を聞かない、だから何も変われない。
タバコをやめられない人の特徴ですよね。依存症であることすら認めないのもこういう人が多いです。
自分はこんなジジイにはなりたくないな、かっこ悪いから。
僕がタバコをやめたいと思った大きな理由の一つでもあります。
そしてこのように一つ一つ、タバコに関する自分自身の洗脳を紐解いていくことが、禁煙成功の超重要ポイントです。
実際の世間のイメージ
長くなってきましたが、あえてここはダメ押しといきましょう。
自分の中の古いイメージを今こそ葬り去るためですね。
昔は今よりも多くの人がタバコを吸っていて、タバコに関する法律も厳しくなく、イメージも今ほどは悪くありませんでした。
ゆえに、僕たちに深く染みついてしまった悪癖。
これを解消していくためには、それこそ自分の中の昔のイメージはきれいさっぱり捨てて、現代のイメージに変えていく必要があります。
自分自身に染みついた昭和感丸出しのイメージをね。新しくしましょう。平成版にね。
あれ、その平成ももう終わって、すでに令和ですって。
このことから、僕はもうタバコはふた昔まえのものと認識していますよ。
だからこそもうかっこいいとは思えませんし、これまたあえてはっきり言いますが、クサイ・キタナイ・カネかかる・ケンコウに悪い・キラワレル・カッコワルイの6Kです。3Kどころじゃないですよ。まさに6重苦じゃないですか。(6翻ハネマンデスカ?)
だからこそですね、どうしようもなく、そして必然的に、世間のイメージというものはこうなります。
タバコなんてまだ吸っているの?
とね。
ダメ押しなのでもう全部言い切ってしまいますが、その言葉の裏には、「恥ずかしいと思わないのかな」、「みっともない」、「迷惑と気づかないのかな」、「やめたくてもやめられないんだろうな」、「なさけねえ」、「時代遅れ」、「ダサい」。
そして、「かっこわる」。
こういったイメージがあります。
喫煙者に対して面と向かって、こんなことはなかなか言えませんけどね。
だから皆、言わないだけです。
僕が冒頭であらかじめ、本当に本気で禁煙をしたい人にだけこの記事やこのブログを読んでほしいと念を押したのはこういったところもあってのことです。
認識や目的が違う人とその段階で議論しても終わりはないので、この記事を読んでほしい人をあらかじめ限定させてもらっているということですね。
そしてこれは僕が禁煙をするにあたって、ネットの掲示板やリアルでのタバコをやめた人の声、そしてもともと非喫煙者の人、そういったところから情報を集めている時点でかなり実感していました。
もう誰もかっこいいなどとは思っていないし、むしろかっこ悪いと思われている。
いまだにかっこいいと思っているのは、実際に今タバコを吸っている人だけ。
そしてそれがもうすでにかなりの少数派であるという事実。
これが実際の今の世間のイメージなんだと。
ちなみに世間のこういったイメージは、僕が記事を書くときに利用している画像サイトにストックされたイラストなどからでも見て取れます。
一例を挙げますね。
意地を張る男性。喫煙者の頑固さや意固地さを表しているようにも見えます。「フ、フンッ!ほっといてくれ!」みたいなね。
作者さんの本当の意図までは聞いてませんから分かりませんけどね。
喫煙者の気遣いの無さ。
同じく。
いるわこういう人といわんばかりのイラスト。
そしてそろそろ気がついてもらいたいことがあるんですよ。
気がつきましたか?
喫煙者が目を閉じているイラストがけっこう多いんですよね。もちろん全部がそうではないですけどね。
これは意地を張って現実を直視しないという心理、そして本音のところで感じている他者に対しての後ろめたさや劣等感が図らずとも表現されているように感じます。
そしてイラストの中の周囲の人たちの表情、それこそが現在世間の人たちが感じている心情そのものなんじゃないでしょうか。
つまり世間一般のタバコを吸わない人から見た喫煙者をイラストで描くとすれば、必然的にこのようなイメージになるのではないかと。
つまりこれこそが、喫煙者に対する現在の実際の世間のイメージなんじゃないのかと。
そのようにすら思うわけです。
そこに喫煙者に対しての羨望のまなざしはあるでしょうか。
そこにあこがれやうらやましさを思わせる視線はあるでしょうか。
どちらかといえば、あわれみの目のほうが多いのではないでしょうか。
今の時代ではもう、なかなかに難しいことだと思いますよ。タバコがかっこいいと言い切るのはね。
そう気がついたときから、僕の昔のタバコに対するイメージも変わっていきましたよね。いや、これは変わらざるを得ない。
でもそれは、とにかくタバコをやめたい僕にとっては、とてもいいことでした。タバコに対しての未練もきれいになくなりますからね。
ちなみにそもそも何かがかっこいいとかかっこ悪いとかいわれるのは、どのようにして決まっているのかということについても考えを巡らせてみました。
結局それは、その時代に生きる多くの人々のイメージの中で作られていくものであり、そしてそこにいる自分自身の思い込みであるということがいえます。
そこまで哲学的な話ではなく、皆が今かっこいいと思っているから自分もかっこいいものなんだと思う、あるいは多くの人にかっこいいと言ってもらえたからそう認識する。その程度のものです。
一言でいえばタバコに限らず、それがかっこいいかどうかは、その時代の世間のイメージで決まっていくということです。
タバコを吸う人が8割といわれた昭和時代から、完全に逆転して喫煙者が2割を切ろうかという令和の時代に今なっています。
当然ながら、タバコに対するイメージも逆転している、それはあなたにも理解してもらえると思います。
で、どうすんの?
という話が今回の件なんですよね。
僕の中でのタバコは、本当にかっこいいとか大人っぽいとか、自分自身に長年作られてきた強固なイメージがありましたから、これが音を立てて崩れたときは、ショックというよりはある意味すがすがしさすら覚えましたよ。
「ああ、気づけて良かった。」ってね。
以上のことから、タバコがかっこいいと思っているうちはやめられないという結論に至るというわけです。
おわりに
こんなに長く書くつもりはなかったんですが、吸い始めたきっかけの話からやり始めてしまってはこうなるのも致し方ないですよね。(笑)
それでも禁煙に対する僕の熱意が伝わってもらえればうれしいです。
たしかにタバコがかっこいい(とされた)時代はありました。
僕もその中で青春時代を生きてきましたから、そのことはよく知っています。
でも今となっては、純粋にタバコを吸わないほうがかっこいいと思いますし、実際に僕も禁煙して体力面だけでなく、自信や前向きな気持ちまでも手に入れられていることを実感しています。
本当の強さやかっこよさは、タバコでは得られなかった。
禁煙できている自分、かっこいい。
こういった気づきを、どんどん増やしていくことが、確固たる禁煙に繋がります。
あらゆることを考え、見直し、意識してみましょう。
このブログはそのお手伝いをするものです。
あなたも、タバコよりかっこいいものを見つけませんか?^^
他にも関連記事があります。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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