「タバコはおいしい」
喫煙者の多くが思っていることですよね。
だからこそ、「やめたいけどやめられない」ことにもなってしまっていると。
しかしですね、あなたが本気で禁煙(卒煙)をするのであれば、「タバコはおいしいもの」という認識のままではいないほうがいいですね。
「ああ、タバコおいしかったなぁ・・・」、「またちょっとだけ吸ってみたいなぁ・・・」、「一本くらいなら大丈夫か・・・?」という流れで、あなたの禁煙は簡単に終わりますからね。
タバコがおいしいというのは、幻想だった。
ここをはっきりさせておきましょう。そうすることで、自分自身の禁煙の決断により迷いがなくなり、タバコへの執着心や未練を持ち続ける可能性を下げることができます。
つまり、禁煙したあとに、うじうじと悩まなくて済むということですよ。
実際にタバコはおいしいものじゃない。にもかかわらず、なぜおいしいと感じてしまっていたのか。その点をしっかり洗い出していきましょう。
ということで今回は、タバコがおいしいという思い込みをなくそうということについて書いています。
タバコはおいしいという思い込み
タバコはそもそもただ「合法」というだけのまぎれもない薬物であり、喫煙行為とは毒物まみれの臭くて煙たい煙を病気になるまでひたすら吸い込み続ける行為です。
思いっきり一言で言うと、ですけど。
はい、そしてさっそくここがポイントです。
毒物(有害物質)まみれの臭くて煙たい煙が、なぜおいしいなどと感じてしまうのか。
これに関しては、僕も長いあいだずっと考えてきました。
僕のような完全なニコチン依存症者が、禁煙をするために本当に重要になってくるポイントだと感じていたからですね。
そんな僕の現在の考えはこうです。
タバコは、そう感じるように作ってある。
ということ。
要は、タバコの本来の味なんて、初めて吸ったときに感じたタバコの味や、あるいは子供のころに感じた大人が吸っていたタバコの臭さなどを思い出せば、十分に理解できるはず。
そう、そもそもちゃんとした味を構成する成分があって、旨味がある、そんな美味な食べ物や飲み物のようなもんじゃない。
ただ、葉っぱを燃やした燻り臭い煙の味、というか、においだけ。
それをおいしいと感じてしまうのはなぜか。
タバコを製造する過程で添付される、様々な添加物のおかげ(せい)ですね。
タバコ本来の辛味やえぐみ、呼吸器系への本来の痛みや衝撃までをも、綿密に勘案され、考え尽くされ、製造されているはずです。
そりゃそうですよ。もう、令和ですよ?
タバコはいつから作られていると思って?
数千年前のアメリカ大陸の先住民のタバコの葉栽培の歴史までは置いとく(掘り起こさない)として、日本では江戸時代を経て、明治時代には紙巻きタバコの製造が本格的に始まりました。
そこからでもすでに100年以上経っています。
あらゆる製品や食品が開発され、試行錯誤を繰り返し、どうすればもっと売れるか、どうすればもっと人々が「ハマるか」を徹底的に研究されてきた時代。
それはお菓子だろうが、ジュースだろうが、ファストフードだろうが、乗り物やファッションだろうが、趣味や遊びだろうが、どんなものでも、「あらゆるものが」です。
タバコも、もう徹底的に研究されている
そう考えるのが筋でしょう。
つまり、タバコは本来おいしいものじゃなく、むしろ自分の身体が最初から「くさっ」とか「まずっ」とか「むせる」って感じる、いわゆる「毒」認定するものなのに、ちょっと吸い続けると、「あれ、なんだかおいしい・・・」と感じられるように作られていると。
そりゃそうですよね。そうしなきゃ売れない。それは酒でもジャンクフードでもアイスクリームでも一緒でしょう。
徹底的に人体のメカニズムと、知覚、感覚、そういったものを研究され尽くしていると。まず、そう考えてください。
それにあらがうのは無理
タバコは本来おいしいものじゃないのに、しばらく吸い続けることでおいしいと感じるように作ってあると。そう考えれば、やるべきことが見えてきます。
そう、いつまでも勘違いしてちゃいけない。だまされてちゃいけない。気づいたなら、禁煙しましょうってこと。
タバコがおいしく感じるのは、そう作られているから。当時から政府が本気でお金をかけて開発してきたものに、僕たち一個人が簡単に肉体や精神で抗えるなんて考えないほうがいい。そう、僕ら一人を依存症にすることなんて超簡単。初めからそう作られているのだからというわけです。
だから、禁煙することで、そこから逃げるのです。その呪縛から。奴隷状態から。逃げるが勝ちとはまさにこのことですよ。
「いや、俺がタバコをコントロールしてやる」「タバコの味も俺次第」なんて考えてちゃいけません。抗えない。そう作られているから。戦っちゃいけない。戦っちゃいけなかったんですよ。
そして最初は明らかにまずいと感じるものをなぜわざわざ頑張って吸えるようにしたのかといえば、かっこつけやイキりたい年ごろという青い過去があったわけで。
タバコというアイテムには、「大人びた」「洗練された」「男らしい」というような、「洗脳」といえる「イメージ付け」が多々あったわけで。
それももう認めましょう。
あのころの僕たちは若かった。
でももう令和ですよ!クワッ
いいおっさんが、タバコはかっこいい、男らしい、強く見られる・・・?、そんなことをいまだに思ってちゃいけません。
もうタバコを吸う人のほうが割合として少ない時代。タバコを吸わないほうがかっこいいですよ。そう思いませんか?
そして本当に強い男になりたいのなら、それこそ今すぐに禁煙して、筋トレや格闘技でもやったほうが本当の意味で強くなれますしね。
そういうところをしっかり現実的に考えていかないといけません。他でもない、自分のことですからね。
タバコは本来おいしいものではないが、頑張って吸い続けると、おいしいと感じるように作ってある。これが現実。
もちろんさらにその上に「ニコチンが作用してドーパミンが出て、依存症特有の快感がセットで引き起こされるようになっている」というのですから。
依存症になるべくしてなっているということですよ。そうなるように作ってあるということをあらためて理解しましょう。
気づいたら、やめる
で、気づいたら、やめようよって話。
最初はまずいし怖いけど、やっていたら気持ち良くなって手放せなくなって・・・。
それって他の薬物と何が違うの?
いやタバコは強くなれるから・・・。か、かっこいいと思われるし・・・。
本当にまだそう思っているの?タバコは身体を弱らせるよ?そして今の時代、喫煙者がどう見られているか、よく考えてみてよ。ネットの情報でもいいからよく調べてみてよ。
現実を見てみてよと。
そうやって、自分自身に自問していくのです。これがマジ大事。
あなたが、自分で考え、答えを出さなきゃいけない。
禁煙は、間違いなくそうしないとできない。
僕もニコチン依存症者だからよく分かりますよ。
考え方を変えるのは大変、思い込みを見直すのは大変、自分の価値観を変えることは大変、自分の苦手や本質を認め改善していくのは大変。できれば、誰かになんとかしてほしい・・・。
それでも、自分がなんとかするしかないんです。
自分が覚悟を決めるしかない。
また、常々しつこいくらい言いますが、僕は喫煙者をバカにしたりさげすんだりしたいわけでもなければ、日本政府やタバコ産業に喧嘩を売るつもりもありません。今までもこれからも、です。
ただただこの文章を読んでくれているあなたが、「自分も本気で禁煙がしたい」と心から願っているあなたが、一つでも人生の悩みを減らして、幸せになってほしいと願うだけ。
僕にできるのは、後押しすることだけ。
どうするかを決めるのは、あなた。
どうするかを決められるのは、あなただけなんですよ。
おわりに
タバコがおいしいと感じていたのは、幻想だった。そう思い込んでいただけ。そう思い込まされていただけ。タバコがそう思わせるように作られていただけ。
つまりは、だまされていただけ。
ここに気がつければ、「もう一度吸ってみようか」などと考え、試す必要はもうなくなります。つまり、そのまま禁煙が続けられるということ。
迷ってちゃつらいですからね。禁煙は。
「ああたばこたばこたばこたばこ」って考えながら人生が楽しめるかよって話。ですよね。
しっかり、タバコと決別してください。お別れしてください。
恨まなくていいです。喧嘩別れしなくてもいいです。
「あのときは世話になったな」
そう言って、きれいにお別れしたらいいんです。
若いときの自分には、そうせざるを得なかった理由もあったんですから。
僕もそうです。でも、今はもう必要ない。だから、お別れをしたのです。
さて、今のあなたには、本当にタバコは必要ですか?
また一緒に考えましょう!^^
他にも関連記事があります。
それでは今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント